| Paul Mottey/Szanboti Model | |
| とも のプレーキュー | |
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■Paul Mottey/ポール・モッティ(ザンボッティ・モデル)■ 画像はクリックで大きくなります
【匠の部位】 *マグロ黒檀ハギ・赤ベニア4剣 *シャフトA モッティ・オリジナル(完全オリジナル) *シャフトB モッティ・オリジナル(完全オリジナル) *シャフトC Buddy's Special(先角:22mm/リング:ザンボリング) →シャフトCは、Buddy's コピー・デルリン・ジョイントキャップ付 【重 量】バット:440g シャフトA:115g → 合計555g(19.57オンス) シャフトB:110g → 合計550g(19.40オンス) シャフトC:115g → 合計555g(19.57オンス) 【タ ッ プ】オールド・チャンピオン /コンクエストS 等一枚革物 【グリップ】モッティ・オリジナル牛革巻き(イグアナ型押し) 【コメント】1999年7月製。ハギとインレイが素晴らしくザンボッティそのもの。 (モッティーオリジナルのインレイ)
このキューは、2005年に北海道の友人に譲ってもらった。国内での初売りは、ラッキーインターナショナルの菱沼氏がリリース。 使っていると、玉屋でよく「ザンボッティですか?」と間違えられる。 バットスリーブの逆Z型のインレイが素晴らしい。 最初リングかと思ったが、マグロの黒檀に直の細かいインレイだった。 破綻のないハギとインレイに、Paul Motteyという職人の優れた技量を見てとれる。 ラッキーさんのサイト記事によると、かなり精神的にも繊細な方らしい。 アーティストなのだろう。 打球音がすこぶる良い。透き通る木琴の高音に似ている。 このキューは作者、作品の芸術性から、単なる「道具」としては扱わず、 不本意な傷をつけないようにとても大切に扱っている。 ハカランダ・カスタムが日常の差料であるなら、このポール・モッティ は伝家の宝刀という感じ。 私は元来、道具を大切に扱う方だが、このキューはとりわけ慎重に扱う。 結果どうなるか・・・・・。ショットをものすごく丁寧に一球一球を撞く ようになる。そして入る。出る。これ不思議。 このキューは、球聖戦上位者が参加するイカツイ某所トーナメントでA級 上位者数名を下し、賞金も取って来た。 道具をぞんざいに扱うとショットもぞんざいになるよ、とこのキューが 教えてくれている。 当然、このモッティで床をドンと叩いたりしたことは一度もない。 キュー・シャフトでバラ玉を集めたり止めたりすることも決してない。 ガス・ザンボッティが「キューで玉を集めたりするような奴には絶対に私は キューを作らない」と公言していたように、モッティの手によるこの ザンボッティのインスパイア・モデルは、所有者にも資質が問われるのだと と思う。 日本刀に対するサムライの感性に実に通じるものがある。 ガス・ザンボッティの心を私はきちんと継承したい。
スペアシャフトは、高音を発するブランク個体を使ってBuddy'sで製作して もらった。 これは、年輪や節目にとらわれないガス・ザンボッティのシャフト 選びの手法だ。 ソリッド・シャフト材は見た目で選ぶのでなく、ブランクの段階での音 で判断する。 ハードロックメイプルがトーン・ウッドである限り、「音」が性格を 表す指針となるのだ。 従って、ガス・ザンボッティのオリジナルシャフトには節のあるものや、 年輪の目が少ない物なども非常に多く存在する。 見た目の木目の詰まり具合とは別なセンサーをガスは備えていたといえる。 この点についても、私とBuddy'sの藤田氏とは意見が一致し、シャフトブランク 材の選択を進めることができた。 そして、リングのコピーも、とても丁寧な仕事をしてくれている。 また、このスペアシャフトはパイロッテッド・ジョイント部分について、かなり の時間を割いて「キュー作り」という観点でBuddy藤田氏と議論を重ねた。 バラブシュカのパイロッテッドの思想性をいかに具体的な形として再現するか がジョイント製作の鍵だった。 現在、カスタムにおいても形ばかりのパイロッテッドが多く、残念ながら、 TADにおいてもバラブシュカがなぜこの構造と形状にしたのか考察した作品 とはなっていない。 カスタムラインでバラブシュカの思想をきちんと理解して再現しているのは ガスやバリー・ザンボッティ、初期ショーンのロバート・ランドくらいだ。 むしろ、日本のプロダクションメーカーであるアダムや三木がバラブシュカの パイロッテッドの思想を理解して、ツインジョイントやトリプル、ウェイビー を開発していった経緯が興味深い。 ADAM社はキュー製作に携わって半世紀近くに及ぶが、2007年度発売のニュー・ ヘルムステッター・シリーズにおいて実に40年ぶりにバラブシュカのパイロッテッド 構造を忠実に再現するに至った。 それまでは形ばかりのパイロッテドが蔓延しており、ADAMのバラブシュカ・シリーズ と銘打った製品も外見上の見せかけだけで、ジョイント部分の密着度を高める設計は ツインやトリプルという別な手法に求めていた。 この度、ようやく手間のかかる本格派バラブシュカ・パイロッテッドを製作するよう になったのは、ADAM社も情報戦時代を生き残ろうとしている現れだろう。 着手するのが少々遅すぎる感は否めないが、半世紀近く経ってADAMのパイロッテッド は、やっと本物に近づいた感じがする。 ![]() アダムのニュー・ヘルムステッターシリーズ。 型番HD-1。希少なチューリップウッドを使用。 シャフト側に丁寧な本格加工がなされている。 Buddy'sの藤田氏は早くからキュー作りについての議論に真摯に応対してくれ、ADAMが New Helmstetterシリーズをリリースする2年前からガス・ザンボッティやモッティが 継承しようと試みていたバラブシュカの設計思想を再現することに踏み切ってくれた。
ガス・ザンボッティのパイロッテッド部分。 密着度を増すため、バット側ジョイント内径と同寸に 高精度で加工された木部にシャフト雌ネジが抱かれる。 ![]() 左からMottey、Buddy's、Mottey。 上のザンボッティの写真と比較してほしい。 Buddy'sはザンボッティを忠実に再現している。 出来上がったBuddy'sの作品は、しなやかにしてソリッド。 本物のパイロッテッドの効果が出て、キューは不整振動を起こさない。 こうした作品をガス・ザンボッティは目指したに違いない。 このキューを手にすることのできる喜びをどう表現したらよいのか。 製作者であるMottey氏とBuddy藤田氏に、この場を借りて深く感謝の意を表したい。
3本のシャフト。 上-Buddy's、中・下-モッティオリジナル。 2008年5月26日、このモッティーは、TOMOという新たなオーナーの手に 握られることになりました。 本人激惚れとのことで、きっと大切に使ってくれることでしょう。 Paulさんも、プレーヤーがプレーに使ってくれて喜ぶと思います。 きっと、いつの日か、このキューでビッグタイトルを手にすることを Paulと共に願っています。 |
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