Buddy's/Spring Breeze of Shonan
渓流詩人のキュー
<プレーキュー>
■Buddy's/Spring Breeze of Shonan(湘南の春風)■
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製作中(無期限計画−現在3年越し)
(画像のうち上のキュー。別名湘南電車。
 下のキューはBe-3さんのバラブシュカモデル)


松田聖子「赤いスィートピー」の中で歌われた

 ♪春色の汽車に乗って 海に連れて行ってよ

の春色の汽車とは、きっと湘南電車のことだろう。
東京・横浜・湘南に住む人は、古くからオレンジと緑に
染められた海へ向かうその春色の列車を「東海道線」とは
呼ばずに「湘南電車」と呼んで親しんだ。
しだいに若い世代に忘れ去られつつある愛称だったが、
最近、新宿・渋谷など山手に乗り入れる東海道新線に
「湘南ライナー」という名称が復活した。



上−私のGB-2。プロダクト普及品。
下−Be-3さんの限定版バラブシュカモデル。シリアル入り。
仲良く並んで記念撮影。



これが湘南電車である。
「湘南電車」と呼ばれて親しまれた「湘南カラー」のJR東海の
113系・115系車両は、2007年春に完全引退した。
1963年に国鉄が導入したときには、それまでの鉄道の車両と違い
春らしい暖かい華やかな色でちょとした話題になったと、父母から
聞いた。
東京オリンピックを目前に、戦後の苦しい時代がやっと終わりを
告げようとしており、湘南電車は海に向けて、あるいは海の向こうから
春の風を人々に運ぶ、そんな電車だったのだろう。
また、石原慎太郎・裕次郎兄弟に代表される湘南の「太陽族」は、
当時の若者たちの憧れでもあった。



「湘南」という地名はない。横浜より南、鎌倉・藤沢から平塚・二宮
までの江ノ島が見える相模湾に面した地域を人は湘南と呼ぶ。
しかし、東京・神奈川の人は明治以降にできたこの「湘南」という
コトバの響きに、ある種独特の郷愁と親しみを覚える。
それは湘南が日本で初めて海水浴場ができた場所であり、葉山や
厨子や鎌倉などの閑静な海沿いが古くから愛されたリゾートだった
からかも知れない。
湘南といえば、「サザン・オールスターズ」だが、彼らのいう「サザン」
とは湘南のことだ。
デビュー曲『勝手にシンドバッド』の中にも「♪江ノ島が見えてきた」
という一節がある。
そして、ここ藤沢が私の故郷。できることなら今でもここに住みたい。
多くの人に望まれて、日本で初めて地名以外からの自動車ナンバー
「湘南」が登場したのは記憶に新しい。
本物の湘南である筈の葉山や厨子が湘南ナンバー対象から外されて、
海のない伊勢原市が湘南ナンバー対象地域とされたのは、湘南ナンバー
を認可した政治家が伊勢原出身だったりして、ちょっと興ざめの感も
あるのだけど・・・厨子、葉山の人たちはかなり怒ったらしい。
湘南の海に面したところに住む人は「湘南」を愛しているので、それが
まったく湘南ではない場所の出身者の政治力で「君たちのところには
湘南ナンバーあげない」ということをされたのは、気の毒な気もする。



  犬と一緒に江ノ島の弁天橋を歩く


  夕暮れ。江ノ島の向こうに富士山が見える


このキューは、ADAM GB-2のフォアアームのみをブランク素材とし、
インレイやバットスリーブ、エンドキャップ、リング等は新たに
デザインされ、設計図面がドロウされて手が加えられる予定だ。
質の良いマグロ黒檀の木材は苦労して既に入手済みだ。
現在は製作者と依頼者で多くのプランを出し合って、具体化に向けて
構想を膨らませている段階。
製作者のセンスと希望を最大限に引き出しつつ、依頼者の希望との
摺り合わせをしている。
「こんなイメージ」という漠然とした依頼者の発想を製作者が培った
技術と持ち前の美的センスで具体的にプランニングして「提案」という
形で依頼者に呈示していく。
まるで、注文住宅を作るときのように、二人にとっても夢が膨らむ
楽しい作業だ。
「こうしろ。ああしろ」→「わかりました」というありきたりの注文主
と施工者の一方通行関係でないところがBuddy'sの素晴らしいところ。
依頼者の私も、大筋で外してほしくないところだけを伝えて、あとは
製作者の自由に任せ、センスと技術をフルに発揮して大いに腕を
奮ってもらいたいと思っている。
このキューは、Buddy'sのライフワークとして構想され、ゆっくりと
そして確実な歩みで、過去と未来をつなぐ技術と美術のひとつの
集大成として、そう遠くない将来の完成を待つ。

玉を撞いていると、どうしても5番・6番がこのハギの色に思えて
ならない。
だからといって、愛称を「ゴロー」なんてするのは、1950年代の
日活無国籍映画のアキラ兄貴の「ちょほいと待ちなー」でダサかゆい。
だから、あくまで自分の中ではこのキューは「湘南の春風」。(笑)
それ程、湘南色にあたいは思い入れが強いのよ(^^;)
笑ってゆるして。


  朝焼けに染まる江ノ島と湘南の海


(キュー物語は、まだまだ続くよ〜)


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