| RUGER Mk1 / ブルバレル マルシン工業 | |
| マルシン・ガス/MAXI
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![]() ※このページの本文は、2003年4月19日に作成してWeb上にアップしたテキストです。 <実銃データ> (Mk2) 口 径:.22LR(5.56mm) 全 長:245mm 重 量:1,190g 装 弾:10発 初 速:350m/sec,114J(弾丸2.6g) 1949年夏、米国のライフル雑誌に載った小さな広告からスターム・ルガーの躍進の歴史は始まった。 「.22口径RUGERピストル。1905年のブローニングの特許以来の自動拳銃の設計における最上の全面的改良」 大胆な言葉である。 当時37.5米ドル。スライドを有しない米国製新式銃は、それまでの.22オートマチック拳銃とはすべてにおいて異なっていた。 それは、従来のピストルの機構よりも小口径オートローディング・ライフル銃の機構に似ていた。 しかし、厳密にはスターム・ルガー社の広告には疑念が残る。 何故ならば、スターム・ルガーがボルト後退式のピストルを発表するずっと以前に、基本構造が同じピストルは存在したからだ。 日本の南部麒次郎が開発した「南部式自動拳銃」がそれだ。 19世紀末から20世紀初頭にかけては各国で軍用拳銃の自動化の研究が盛んであった。 日本においても、1907(明治40)年に東京砲兵工廠製造所所長だった南部氏が開発したショートリコイル自動拳銃(大型8mm、小型7mm)が軍の試験に供された。 南部式拳銃は、「四十一年式」の仮呼称まで内定していたが、「新式拳銃は必要なし」との軍首脳部の横槍で制式採用は見送られた。
この拳銃をさらに簡素化し、耐久性を向上させた南部式拳銃は1924(大正14)年にようやく軍に制式化された。有名な南部十四年式拳銃がこれである。十四年式は、南部式と同様に円筒状のボルトをレシーバー内に納めたものであり、基本的な仕組みはドイツの1896年式モーゼル・ミリタリーやイタリアのグリセンティM1910、オーストリアのロス・ステアーM1907の影響もうかがえる。 ![]() つまり、スターム・ルガー社が「ブローニング以来の全面的改良」と自らを讃えるのがボルト閉鎖式の自動装填構造であるならば、1949年から50年も昔にルガー.22ピストルと同様の作動原理は存在し、米国以外の別な4ヶ国によって第一次世界大戦以前に製品化されていたのである。 あえてスターム・ルガー社が自社.22ピストルを「画期的」と言うのは、撃発機構をストライカー式でなくハンマー内蔵タイプにしてファイアリングピンを叩く機構を導入したことだろうか。 だが、これとて1915年発表のコルト社のベストセラー.22ピストル「ウッズマン」において既に採用されている方式だ。 ルガー.22ピストルの外見が日本の南部式拳銃によく似ているのは、デザインしたビル・ルガー氏が日本の南部式小型拳銃(米国ではベビー・ナンブと呼ばれ珍重されている)が大好きとのことなので、形や作動原理を真似したとしても納得がいく。 だが、自社製品を「ブローニング以来の設計」とするルガーの宣伝文句は、「アメリカ以外は数に数えない」というアメリカ人特有の価値判断が見てとれ、国際的には手前勝手の感が否めない。
スターム・ルガー.22ピストルの斬新性を強調するとするならば、むしろそれはプレス等を多用して均一規格で安価なレシーバーを作り上げて市場に広く供給したことが挙げられる。また、手軽に購入できる価格設定は、結果として、まったく他者の追随を許さなかった。同時に、ルガー.22が米国内で射撃入門者やプリンキング(簡易射的。空き缶などを撃つ遊び)人口の裾野を拡げることに大きく貢献した点も特筆される。
構造的な「新規性」(実は新規ではない)をことさらに主張するより、ゆくゆくは前述のような大きな貢献と.22口径人口の拡大に成功することを1949年の時点で予見できたはずで、それを焦点化して主張することは十分できたはずだ。しかし、そうしたことを「売り」にしなかったのは、 「ニューカマーは結果如何で、大歓迎されるかぼろくそに叩かれて潰されるかのどちらか」という米国人の二元論的思考回路を勘案して、自社製品の「製品性」だけを脚色して主張することで、ルガー経営陣が高度な政治的判断で安全策を採ったものと充分に推量できる。「勝者」のみが「正しいもの」として優遇される米国において、「判官贔屓」は存在しないのだ。 そして、ルガー.22は「勝者」となった。まさに、歴史上、イングラムとルガーは明暗を分ける結果となった。 ルガーの製品は発売されて間もなく爆発的に売れ、.22ピストル・スタンダードモデルだけをみても、100万丁目の個体は1979年に工場をライン・オフしている。 製品自体がどんなに優れていても、販売戦略を誤ると奈落の底に突き落とされる。ルガー社は、先見の明がいかんなく発揮された「結果」を歴史の中で名実共に獲得したのだった。 ルガー.22は発売以来何カ所かの仕様変更を経てきたが、2000年からはレシーバーをポリマー・フレームとした最近「流行り」のバージョンがラインナップに追加された。 ルガー・スタンダードは1950年に改良されMk1(マーク1)スタンダード名が正式に付与され、1982年からMk2となって現在に至っている。 これらは製品の正式名なのだが、面白い現象として、そのバージョンによってMk2,Mk3,Mk4などの俗称が米国マニアの間では使われている。日本語ワープロの「一太郎」をバージョン・ナンバーによって「八太郎」とか「十太郎」とか俗称しているようなものだろうか。 現在のルガー.22ピストルのラインナップは17機種あり、価格は265〜486米ドルとなっている。 ルガー.22は市場を席巻し、.22LRリムファイア・ピストルの代名詞的存在となった。 それのみか、ルガー社はライフル、リボルバーの製品群でも良好な製品で販売を伸ばし、会社単位の利益ランキングは銃器メーカーの雄であるコルト社を撃墜して総合2位につけ、トップのS&W社に迫る勢いを示している。
余談だが、米国在住の友人のアメリカ人弁護士はルガー・GP100・リボルバーとルガー・ミニ14・セミオートマチック・ライフルを所有しており、GP100について熱く私に語ったことがある。その中で彼がGP100のことを「おい、聞いてくれよ!結構高かったよ。でもとてもいい銃なんだ」と言うので、値段を尋ねたら「う〜ん、350ドルくらい」とのこと。私としては「え?その値段で高いの?」と驚いた記憶がある。それほど、ルガーは安価で身近な存在であり、「アメリカ人のスタンダード」の地位を獲得しつつあるのだということを、ビール片手に延々と深夜まで熱く熱弁をふるう彼の態度に私は感じ取ったのだった。 実際、.45口径SAAリボルバーを使ったファースト・ドロー競技なども、オリジナルのコルトSAAが非常に高価なため、ルガー社のSAAコピーがシューターの間では普及していると聞く。製品の作りもコルト・オリジナルを凌ぐ出来映えとのもっぱらの噂だ。スターム・ルガー恐るべし。
さて、マーケットを奪われたコルト社もうかうかしてはいられない。1978年から生産が長らく途絶えていた.22口径ウッズマンの後継機種として、その名も「コルト.22」を1994年、世に出さざるを得なかった。「市場の獲得は、まず親しみやすい普及機種から」。
マーケティングの原則的手法だ。日本の50ccミニバイク販売促進などもこれを踏襲している。この種の.22口径リムファイア・ピストルは、射撃入門用として最適であると言われている。しかし、そうした健康的なスポーツ性だけが.22口径ピストルの備える性格ではない。 サウンド・サプレッサー(減音器)を装着した.22口径ピストルは、各国の秘密諜報部員が「暗殺用」として使用してきた歴史的事実があるからだ。.22ピストルがそうしたことに使用されるのは、S.スターローン主演の「暗殺者」という映画の中のことだけではなく、現実の世界でCIAやイスラエルのモサド等が使用しているのだ。 まさに、銃が持つ「陰と陽」のキャラクターの縮図を.22口径ピストルに見る思いがする。
<トイガンについて>口 径:6mmBB 全 長:250mm 重 量:545g 装 弾:17発 初 速:88m/sec,0.77J(0.2gBB弾) 方 式:ガス/固定ボルト マルシンのルガー.22は、1981年以前のMk1をモデルにしている。 構造はマルシンMAXIというハイパワーを狙ったノンブローバック・モデルだ。 しかし、分解してみるとすぐに判るが、マルシンはブローバック・モデルの発売を将来計画しているのだろうか? ボルトは完全に独立パーツとなっており、あたかもブローバック・システムの一部品のような構成になっている。分解も実銃のそれに極めて近い。
内部はストライカー式ではなく、実銃のルガーMk1やコルト・ウッズマンと同様の内蔵ハンマー式だ。実銃はトリガーを引くとハンマーが落ちてファイアリングピンを叩く構造だが、このガス・ガンではハンマーが直接マガジンのバルブを叩いてガスを放出する。 射撃性能を見てみよう。 トリガープルは若干重めだ。何回も撃っていると、トリガーのグルーブが指に食い込む。私は思いきって、トリガーの溝をすべて削り落としてツルツルにしてしまった。
内部ハンマーの落ちる寸前のデッド・ポイントは慣れればすぐに把握できるので、ガク引きは起きない。リボルバーのダブル・アクションのフィーリングに近い感じで、ハンマーを起こしてからトリガーを引ききるようにすればよい。初速は、秋口の季節で88m/secを超えていた。ガスの放出量はマガジンのバルブで決まるので、ノーマルでもマガジンにより若干の個体差が出るかも知れない。 話が前後するが、個体差といえば、個体差がないのが、「チャージング・ボルト後部のテーパーライン」。どの固体にも一様に見られる(笑)。 トリガー・ガードのテーパー・ラインは綺麗に磨き上げられているのに、このボルトのところはやたら目立つ。私は買ってすぐに#1000、#1500のサンドペーパーで削り落として、カスタム・ナイフのヘアライン仕上げのようにしてしまった。 全体的に仕上げがそこそこの製品だけに、銃を構えたときに構えた本人が一番目に付くところのみ粗い仕上げというのは、少しだけ興ざめしてしまう。
命中率はかなり良い。弾のばらつきも少ない。0.25g弾が相性がいいようだ。 冬場に強いノンブローバックと言われるが、むしろ、砂塵や草の噛み込みの心配もないので、ゲームにはうってつけだと私は思う。 ガス・ブローバックにつきもののジャミングも皆無であるし、パワーも申し分ない。 私のチーム・リーダーも私も、サバイバル・ゲームでのサイド・アームはマルシン・ルガーMk1を愛用している。これ一丁で相手方陣地の奥深くに潜入してヒットを獲ったことも何回かある。 マルシン・ルガーMk1は、作戦展開次第ではメインの一丁になりうる、おすすめの一品だ。 ただ、ネックは・・・・・。 マルシンというメーカーは、約半年スパンで規定数を生産しては別の機種を生産する、というローテーションを繰り返すので、カタログ掲載機種が常に市場に供給されているわけではないのだ。 在庫を抱えない方式は、泥沼の経済不況の折、「売り切る」ための企業経営策ではあるし、十分理解できるのだが、何ともファン泣かせである。 従って、市場で出回っている在庫がなくなると、ユーザーはメーカーからの次期再販を待たねばならない。しかも、それがいつになるかは予測がつかないし、メーカーに問い合わせても、いくらユーザー対応のよいマルシンでもそれに関しては明瞭に答えてはくれない。 マルシン製品の場合、欲しい製品を店舗、Web上で見つけたら、即、押さえておいた方がいいかも知れない。 それだけが唯一のネックであり、製品の完成度に関しては非のうち所がない。
【追記】あちゃ〜!書いてるそばから、マルシン工業のホーム・ページの商品欄からルガー・Mk1が消えてるよぉ(T_T) 多分、「J-005」「J-006」あたりがMk1かな? 再販はいつだろうか・・・・。 メーカーのサイトで消えているのもナンだから、ついでに箱も紹介しておきましょう(笑) (Apr,19.2003:by 元木正太)
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